共闘せよ福祉!風俗は、敵ではない。

生活に困窮した障がい者・妊産婦・中高年女性の働くいびつな現場から投げかけられる「風俗の正義」とは?気鋭の著者が問う、前代未聞の風俗福祉論。

妊婦や母乳を売りにするホテヘル、わずか数千円で遊べる激安店、四〇から五〇代の熟女デリヘル……。店舗型風俗が衰退して以降、風俗はより生々しく、過激な世界へとシフトしている。

さらに参入するハードルが下がり、多くの女性が働けるようになった反面、大半の現場では、必ずしも高収入にはならない仕事になっているのが実態だ。

それでは、これから風俗はどこへ向かっていくのだろうか。様々な現場での取材を通して風俗に画期的な意味を見出した一冊。

2016年1月6日(水)発売 *帯イラスト:NONさん

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目次

第一章 地方都市における、ある障害者のデリヘル起業体験記

第二章 妊婦・母乳専門は「魔法の職場」

◆証言 「kaku-butsu SOD覆面調査団 風俗ランキング」の野望

第三章 「風俗の墓場」激安店が成り立つカラクリ

◆証言  売春以上恋人未満の「会員制高級交際クラブ」

第四章 「地雷専門店」という仮面

◆証言 歌舞伎町とまちづくり

第五章 熟女の・熟女による・熟女のためのお店とは?

◆証言 風俗に役に立つデザインとは?

第六章 ドキュメント 待機部屋での生活相談

第七章 つながる風俗

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