『「許せない」がやめられない』出版記念オンライントークイベントVol.02 、8月29日(土)開催

『「許せない」がやめられない』出版記念オンライントークイベントVol.02
ツイッターフェミニズムはどこから来たのか
ツイッターフェミニズムとはなにか
ツイッターフェミニズムはどこへ行くのか
2020年8月29日(土) 19時00分~21時00分
イベントの開催趣旨
ツイッター上では、政治家や芸能人などの著名人の言動、テレビのバラエティ番組や報道番の内容、ポスターやCM、マンガやアート作品などの表現が「性差別」であるか否かをめぐって、毎日のように激しい論争や炎上、非難合戦が繰り広げられています。
ツイッター上には、「フェミニスト」と称して、女性差別を行っているとみなした個人や組織を苛烈に攻撃するアカウント、男性に対する憎悪に満ちたつぶやきを繰り返すアカウントが多数存在します。こうした人たちの言動や思想は、「ツイッターフェミニズム」(通称ツイフェミ)と呼ばれています。
2010年代以降のSNSを通したジェンダー平等を訴える動き=第四波フェミニズムの潮流の中で、ツイッター上でフェミニズムを語る女性たちの存在感は強まっています。
SNS上において、「声を上げること」「怒りを表明すること」が素朴に奨励され、「被害者/加害者」の二元論に基づいた感情的な議論が盛り上がる一方で、時として恣意的かつ暴力的な形で発露するツイッターフェミニズムの問題点、及びツイッターフェミニズムによって生み出された被害者や加害者の実態については、ジェンダー研究をはじめとしたアカデミズムの世界で議論されることはほとんどありませんでした。
SNSが情報インフラとして普及した社会において、フェミニズムの掲げるジェンダー平等や性差別の撤廃を実現していくためには、ツイッターフェミニズムが孕む問題点と、その背景にある社会課題を分析することは、避けて通れないはずです。
今回のイベントでは、ツイッターとフェミニズムをめぐる問題に造詣の深い現代美術作家の柴田英里さんをお招きして、「ツイッターフェミニズムはどこから来たのか」「ツイッターフェミニズムとは何か」「ツイッターフェミニズムはどこへ行くのか」について、お話をお伺いします。
ツイッターとフェミニズムの過去・現在・未来を俯瞰しながら、これからのフェミニズム、そして私たちがツイッターで渦巻く怒りの業火に焼かれずに、ジェンダー平等の社会を実現していくために必要なことは何かを考えます。
ゲスト

柴田英里さん
現代美術作家(彫刻中心)。文筆家。1984年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻領域修士課程修了。
主な論考に、「いつまで“被害者”でいるつもり?―性をめぐる欲望と表現の現在」(『早稲田文学増刊 女性号』筑摩書房)、「“やさしさ”によって見棄てられる総ての者に捧げるあいらぶゆー―大森靖子のフェミニズム」(『ユリイカ』第49巻7号、青土社)など。
公式ツイッター(@erishibata)
当日のタイムスケジュール予定
18時45分 ズーム受付開始
18時50分 諸注意~開催主旨&流れの説明~柴田さんご登壇
19時00分~20時20分(80分) 柴田さん×坂爪の対談
柴田さんの自己紹介~『「許せない」がやめられない』に対するご感想
1.コロナ禍とツイッターフェミニズム
・コロナ禍の中、ツイッター上ではどのような「フェミニストの怒り」が巻き起こったか
(ツイッター上での最近の話題、炎上事件の確認)
2.ツイッターフェミニズムとはなにか
・「ツイッターフェミニズム」を因数分解する
① 主語の全体化・・・被害者の全体化と加害者の全体化がもたらす問題点
「自分の怒り(傷)」と「他人の怒り(傷)」の区別がつかなくなる
② 主観的な差別認定・・・・「私がエビデンス」だけで社会は動かせるのか?
③ 「被害者」を名乗り「配慮」を要求する・・・「私は傷ついた」と言えば免罪?「被害者という快楽」のとりこになってしまう?
④ 説明責任の免除・・・「説明を求めること自体が暴力」という主張自体の暴力性
⑤ 中立の否定・・・中立的な立場をとる人が許せない
⑥ ワラ人形叩き・・・なぜワラ人形叩きは「やめられない」「とまらない」のか
⑦ ダブルスタンダードへの無自覚・・・二元論を否定するはずのフェミニズムが二元論に陥っていくのはなぜか。
(多様性・差別・不寛容に関するダブスタ問題)
⑧ 暴力の正当化・・・「弱者ばかりに行儀の良さを求めるな」「トーン・ポリシングだ!」
⑨ 対話の否定・・・「加害者(セクシスト)と対話する必要はない」
⑩ 男性という属性自体の否定・・・差別の肯定
3.ツイッターフェミニズムはどこから来たのか
・担い手の年代から考える・・・就職氷河期世代(ロスジェネ)とツイフェミの関係
・対話や論争が成立しなくなった時代・・・言語と理論で戦う純粋な「戦闘民族」としてのフェミニストが減り、被害者意識と共感だけで動くフェミニストが増えた?
・日本のツイッターフェミニズムと韓国フェミニズムとの関係
・出発点は「会田誠が許せない」?・・・性表現規制とツイフェミの関係
・「矯風会2.0」の怒りの奥にあるもの・・・本当に許せないのはフェミニズムそのもの?
・LGBTとフェミニズムの愛憎関係
・SNSとジェンダー依存・・・「風土病」から「世界規模の感染症」へ
4.ツイッターフェミニズムはどこへ行くのか
・ツイフェミVS表現の自由戦士・・・お互いに殴り合いながら求め合う共依存関係?
・被害者原理主義VS当事者原理主義・・・活動家同士の内ゲバが止まらない理由
・「先生、そのツイートはフェミハラです!」・・・#フェミハラは社会問題になるのか
・アカデミズムの世界のフェミニストは、ツイフェミの暴走を制御できるのか?
・ツイッターで渦巻く怒りの業火に焼かれずに、ジェンダー平等の社会を実現していくために、これからのフェミニズム、及び私たちに求められていることは何か
<5分間休憩>
20時25分~20時55分(30分間) 参加者との質疑応答
⇒参加者からの質問+坂爪からの質問
20時55分 感想記入~終了
定員・参加費
<定員> 20名
定員に達し次第、申し込みを締め切ります。
オンライン(ズーム)での開催になります。全国どこからでもご参加可能です。
<参加費>
・一般参加 3,000円
・書籍購入済みの方 2,000円

⇒『「許せない」がやめられない』を購入済みの方は、参加費を割引いたします。受付時に、書籍を画面に提示してください。
・新しい「性の公共」をつくるゼミ ゼミ生 無料 ⇒ゼミの案内はこちら
・ホワイトハンズ会員 無料 ⇒入会案内はこちら
【メディアの方へ】取材依頼は、事務局メールアドレス(info@white-hands.jp)までご連絡ください。
参加申し込みフォーム
参加を希望される方は、下記のフォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください。
自動返信メールにて、参加料金の振込先口座情報のご案内をお送りいたします。料金のお振込を確認後、事務局よりメールにて参加方法のご案内メールをお送りいたします。
*クレジットカードやコンビニでのお支払いをご希望の方は、こちらのPeatixのフォームよりお申し込みください。
【重要】送受信エラーを防ぐため、携帯メールからのお申込みはご遠慮ください。やむをえず携帯メールを使用される場合は、「info@white-hands.jp」ドメインからのメールを受信できるように、「お申込みの前」に、必ず受信設定を変更してくださいますよう、お願いいたします。